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スライド蝶番の付け方と全かぶせ半かぶせの違いについて

今更なのですが、日本にいた際に補修したスライド蝶番(ちょうつがい)について書きたいと思います。

帰国した際に実家のクローゼットを開けると蝶番が古くなっており扉の開け閉めがスムーズに行えていないばかりか、異音まで聞こえてきましたので新しい蝶番に付け替えることにしました。
取り敢えずドアの厚みとサイドパネルの厚み、全かぶせか半かぶせかの確認、そしてドア側の穴の大きさをメモしてホームセンターへ買い出しに行きました。

ここで全かぶせと半かぶせの違いがわからない方もいらっしゃると思うので図を描いてみました。
サイドパネルをドアで全部覆い隠すものが全かぶせ、半分未満だけ隠して残り半分を隣のドアで隠したり、半分残すデザインに使用するのが半かぶせです。


 ただしスライド蝶番のサイズは非常に多彩で、ドアとサイドパネルの厚みのサイズによって使える使えない物があるので、購入の際にはサイズ表と自分が付けたいドアとサイドパネルに適合するか確認してから購入して下さい。

 また、一箇所のスライド蝶番を変えたい場合はその扉についてある蝶番全てを交換することをオススメします。全く同じ物が手に入るなら一つだけの交換で済むのですが、メーカーや品番が違ってくると同じサイズでも違う動きをして、ドアパネルに負担をかけ、開かないなんてことにもなりかねません。極論ですが。

さて、ホームセンターで希望のサイズが手に入ったので扉一枚分(蝶番3つ)購入してきました。

まずはサイドパネル側の蝶番を外していきます。急に扉が傾きだしたら危険なので大きかったり、重いドアは2人以上で行って下さい。


写真、2番のネジを緩めれば取れます。これを三箇所とも緩めれば後はドアを手前に引いて蝶番をを分けることが出来ます。その後、ドアパネルとサイドパネルに別れた蝶番を外します。

次に新しい蝶番をドア側とサイドパネル側に分け、各々取り付けていきます。

サイドパネル側に取り付ける位置ですがなるべく2番のネジが真ん中にくる位置に取り付けます。一度蝶番をはめ込んで長さと高さを確認してサイドパネル側にマークしてから取り付けるとスムーズです。

ドア側は以前のネジ穴と同じだったから良かったのですが、サイドパネル側の取り付け位置がどう調節しても新しい穴に取り付けなければならず、しかもその穴と古い穴の位置が極めて近かったため、木工パテで埋めました。パテの乾燥に丸一日かかったのでその間は何もできなかったのですが、ここでは何事もなかったかのように続けます。


全て取り付け終えたらドアを蝶番の片割れにスライドインします。

実はドアパネルを外す際に見つけたのですが、古い蝶番は正しくセットされていませんでした。だからガタもきたんだと思うのですが。蝶番をドアと本体にセットし、ドアを取り付ける際に良くやりがちなことなんですが、みなさん2番のネジが上手く噛み合うようにだけ集中される方が多いのです。実は1番のネジにも裏から見てもらえば分かるのですが溝が切っており、この溝にもサイドパネル側の蝶番を噛みあわせなければ製品本来の強度が保てません。チェック方法ですがドアをスライドインさせた段階で蝶番を手前に引っ張ってみてください。ぐらぐら浮くようであれば正しくはまっていません。

上手く三箇所ともはまっている事が確認できたら2番のネジを締めて固定します。

その後一度ドアを閉めてみてください。扉と隣の扉の間のギャップが大きかったり、小さすぎて当たっていたり、ギャップが斜めになっていたりすると思います。そこで1番のネジの出番です。これを回してドアが隣のドアと並行で見栄えが良い間隔になるようにセットして下さい。

最後に開け閉めがスムーズか確認して下さい。もしスムーズでない場合は蝶番のどこかに負担がかかっていますので、その負担箇所を発見し、サイドパネル側の取り付け位置をずらす必要があります。


右側2つの扉も平行ではなかったので1番ネジを調整して真っ直ぐに直しておきました。

新しい蝶番のおかげで一番左の扉だけびっくりするぐらいスムーズに動きます。メンテナンスって大事だなとつくづく思いました。