先週、クーラントの減りが早いので車下を覗くとどこかから漏れているのが確認できました。今の車は中古車で購入時の走行距離は14万キロ超え。年式は2003年とかなり古いので以前のオーナーが10万キロ辺りで交換したかどうかも定かではありませんでした。整備手帳には目立った整備記録もありません。下手をするとタイミングベルトも変えていない可能性がありました。いい機会だと思い整備工場で見積もりも兼ねて見てもらいに行ったところ、ウォーターポンプ以外にもホースの下側から僅かに漏れていました。定期的に補充していたので大事には至りませんでしたが結構な量のクーラントを無駄遣いしていたことになります。
また、走行中の路面からの振動が強くなってきていたので足回りを確認してもらった所、フロント両輪のストラットマウントがダメになっていたみたいです。
見積額は想像していた金額よりも$50程安く、翌日学校に行っている間に直してくれるし、学校まで送ってくれるとの事だったので修理を依頼しました。普段10万キロを目安にタイミングベルトを変えることが多いですが、ウォーターポンプの交換も同時に行うことをオススメします。どちらもいつ壊れるかも分からないですし、走り方や車種、様々な条件で壊れる時期が変わってきますのでどちらかを交換する際には両方交換するのが最終的に安くすみます。タイミングベルトの交換にもウォーターポンプの交換にも車種によってはエンジンを一度外さなくては行けないので作業工程を短縮することができるからです。また、パーツも車種によってはウォーターポンプとタイミングベルトのキットとして一式、別々に買うより安く手に入ることもあります。※日本では分かりませんが、恐らく…。
無事調子が良くなり帰ってきましたので休日にエンジンオイルの交換とエアフィルターの掃除、洗車を行いました。そのついでに昨年から運転席側のウォッシャーノズルから水が出なくなっていたので、一度ノズルの取り外しをして掃除してみることにしました。ワイパーは基本雨の中で使うので気にしていなかったのですが、晴れた日に窓が汚れていると手で濡らすという手間がかかっていましたので。取り外し方は至って簡単なのですがいかんせん、11年間一度も取り外されたことがないであろうワイパーのアームの取り外し。これが一番の難関でした。案の定しっかりと固着されていました。
さて、ここからが山場でした。アームを引き抜くだけなのに泥や埃で固着しており一向に外れませんでした。浸透性潤滑剤のWD-40(日本で言うクレ556)を吹きかけしばらく放置してから再度挑戦しましたが人力では不可能でした。そこで奥の手クローハンマーを手に取り、テコの原理を利用することに。
※下手な力のかけ方や使い方をするとシャフトごと折れたりガラスが割れる可能性もあるのでやられる方は自己責任でお願いします。不安ならディーラーや整備工場にお願いしてみてください。
力をシャフト付近にかけないとアームが折れる可能性もあるのでクローを根本付近に引っ掛け、ガラスに傷がつかないように厚めのタオルで保護してようやく外すことができました。最初、ガコッって音と共に外れたのでシャフトが折れたのかと一瞬ヒヤヒヤしましたが、無事に外せました。
外れるとこんな感じになり、手前のカバーが外れるようになりますのでカバーを外し、カバーの爪で留められているノズルをカバーから外し、最後にホースから抜き取ります。
これが運転席側の抜き取ったノズルです。ワイヤーブラシを切り、穴の部分に差し込みながら掃除をして装着してみたのですが、最初チョロっと出てすぐにまた出なくなりました。これは完全に壊れているか大きい物が詰まっているかのどちらかであり、一度職場のエアーコンプレッサーを使ってノズルから異物が出ないか確認してみようということになり、一度組み付け直し、後日職場の休憩時間中に再度取り外しエアーブローガンで吹きかけた所、いきなりでっかい黒い異物が飛び出しました。どうやらウォッシャー液のチューブの切れ端が何故か詰まっていたようです。理由は分かりません。しかし原因は取り除けたので取り付けて試した所勢い良く出てきてくれました。後は角度調整を針で行い完了です。エアーコンプレッサーが身近にない場合はパソコンなどに使うエアークリーナーを代用してみるといいかもしれません。ただし、コンプレッサー程の圧は得られないので今回のような大きな異物が取り除けるかは定かではありませんが…。
追記:エンジンオイルを交換した後に何故かアイドリング値が500から700回転となり、安定せずガタガタしだしました。オイルはいつもの5w-30を使用しており、粘度が高いわけでもなく不思議でした。タイミングベルトの山ズレかなとも思いました。職場で整備士の学校に行っている方がいたので、見てもらったらエアーのバイパスホースが抜けていました。タイミング的にエアーフィルターを掃除した際に何かのひょうしに抜けた可能性が高そうですがエンジン取り付け後の取り付けが甘かった可能性もあります。とにかくプラグインしたらエンジン回転数が750あたりで安定しました。大事に至らなくて良かったです。