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本棚の補強、修理

日本に帰省してた時の話なんですが、母が使っていた本棚が経年劣化というか、本の重みに耐えられなくなって変形していたので補強して変形も直す事になりました。

そもそも約1800×900mmの本棚なんですから本でぎっしり入れたらかなりの重量になる事なんか容易に分かるはずなのに、ホームセンターなどで売られている組み立て式既製品の殆どが、フラッシュ構造という耐久性のない板を使って材料費を削減しています。あと、恐らく軽い方が消費者も運びやすく組み立てやすいからだろうとは思いますが。そんな本棚でもこの大きさだと買い替えれば6,000円〜8,000円近くはします。

さきにフラッシュ構造というものを説明しておきますと、簡単に言えば木で枠をつくりそこに薄い化粧板を貼ったものです。絵で説明した方が分かりやすいので、と言っても書くのも下手なので、こちら、ALEX CORPORATIONさんのリンク(フラッシュ構造とは)を参照してみて下さい。キレイな絵で書かれています。

ここから分かる様に中は空洞の部分が沢山。叩いてみて音が軽かったらフラッシュ構造で間違いないです。厄介なのは補強でスクリューを打ち込む際にどこに芯があるかを見極めることですが、4辺には間違いなく入っているのでここを利用します。あと、幅も見極めなくてはならないのですがこれは勘です。最低でも50mm幅ぐらいはあるでしょうからそれを狙います。

さて、実際に補強方法を考えていきましょう。まずは写真をご覧下さい。



本棚の右下ががたついているのが分かります。側面のパネルも曲がってしまっています。それによって背面の薄っぺらいパネルもキレイにハマらなくなっています。棚板も掛けられなくなっていました。このままだとまだ補修方法が決められないので広い場所にいどうしてまずは後ろの薄っぺらいパネルを全て取ります。写真は本棚の裏側から撮っています。



裏側からシナベニヤの合板を貼って固定し、強度を出しつつ、変形した側面を戻す事にします。編集下手ですみませんが上記写真、下側のポイントを付けたラインに沿ってだいたいの間隔でスクリューを入れていく事にしました。ということで関西で有名なコーナンホームセンターへ合板を買いにいきました。買いにいく前に高さと幅を正確に測っておいて下さいね。後でご自分で切られるのなら必要ないのですが、パネルソーを使って切ってもらった方がキレイに楽にカットできるので1カット30円のサービスを行っているコーナンでカットしてもらいます。板の厚さは最低12mm欲しいです。母は9mmが薄くていいと言いましたが強度的に不安要素があります。それに裏側にいくので大して気になりません。シナベニヤを選んだのはまぁそれなりに表面がキレイで塗装しなくていいレベルだったからです。

我が家のセダンではもちろん合板1枚を持って帰れる訳もないのでレンタルトラックを借ります。持って帰れないからって、合板を2枚に切り分けないで下さいね。強度が落ちます。


初めて軽トラというか軽自動車を運転しました。ステアリング重いわタイヤちっこいわ、パネル薄いわで怖いですね(笑)カーマホームセンターで、私が働いていた店舗はどこも普通サイズのトラックだったので違和感が…。まぁさておき。



上記上側の写真なんですが、墨出しといって線を引いているのですが見えますかね?端から9mmぐらいの所に引いてあります。なぜかというと本棚のパネルの厚みが18mmだからです。真ん中に線を引いておけば簡単に真ん中にスクリューを打つことが出来るのでいちいち測らなくていいですし、間違ってスクリューがはみ出てきてしまうなんてことがないですからね。そして合板を本棚を寝かした上にセットしたら下穴を合板と、本棚一緒に空けていきます。MDFや合板は下穴を空ける必要は殆どないのですが今回は相手が細いため念のために行います。下穴を空けたら後はスクリューを入れていって完成です。私は角4ヶ所だけ先に下穴を空けてスクリューを入れていきます。その方がズレないからです。ちなみに側面の曲がっていた所はもちろん板からはみ出てしまうので3ヶ所先に固定したら反対側をだれかに抑えてもらい、こっち側から真っ直ぐになるまで押しながら下穴、スクリュー入れを行います。ついでに曲がっているラインを全てやってしまいます。

実は側面の元からつけられていたスクリューですが、中のネジ穴が死んでいたみたいで、しっかりと固定されていませんでした。これが原因で緩みだして変な方向に付加がかかったのか、付加がここに集中してネジ穴が死んだのか分かりませんが…とにかくこのままでは弱いので、叩いて芯が入っていそうなところにスクリューを追加しておきました。



この写真はもう一個の本棚を直した時なんですけど、同じ様にネジ穴が死んでいただけでなく、割れていました。ですのでボンドを入れクランプで挟み、乾かしてからスクリューを入れていきます。



これにて完成です。取り外したパネルをカットし貼付けることで素材の違いを誤摩化せるのですが、本を入れたら殆ど見えないから大丈夫ということなので放置しました。

薄っぺらなパネルが挟み込まれていた溝も埋めなくていいとの事なので無視です。

ただ棚板をセットするピンをダボ、ダボ受けというんですが、ダボ受けが緩くて棚板がぐらぐらすると言う事なので、木工パテを流し込んで少し乾かしてダボを入れました。本当はかんぜんに乾かして穴を開けた方がいいのですが、棚板の高さを変える事は無いと言ったのでバッチリ手を抜きました。